やっぱり単なる日記

日常のあれこれと登山や旅行の記録。

17年ぶりの仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳での昼寝を再び

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↑大仙丈ヶ岳方面から見た仙丈ヶ岳

初めて本格的に登山装備をして登った高山は2000年の仙丈ヶ岳なのだが、
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-451.html
友人たちに誘われてその仙丈ヶ岳に17年ぶりに登ることにした。
北沢峠へ行くには甲府駅から広河原へ行きバスを乗り換えるのが当たり前かと思っていたが、
友人が反対側の伊那側の仙流荘に夜行バスで行きそこから北沢峠へ行く方法があると調べてくれたのでそれで行くことにする。
よくよく調べてみるとその夜行バスは先月塩見岳へ行く時に使おうと思ったのだが、
登山口へ行くタクシーに乗り換える伊那大島駅への到着が3:35とあまりにも早すぎるのでやめたバスと同じバスだった。
0:15出発で3:35着なんて寝る時間がなさすぎる。
ただ、仙流荘への到着は5:00~5:30とまあまあ常識的な時間設定となっているので大丈夫かなと思ったので、それで行くことにした。

登山で夜行列車であるムーンライト信州を使ったことはあったが、その時あまりにも眠れずに登山中に気持ち悪くなり、↓
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-552.html
それ以降夜行は使わないでいたので夜行バスの利用は初めてだった。
夜行バスを使うと北沢峠に7時頃に到着できるので日帰りも可能だが、
せっかく友人たちと登山をするので山小屋でゆっくりしたいし、どうせ夜行で眠れず気持ち悪くなるはずなので、
山のどこかで昼寝をしたりしてゆっくりする計画にした。
17年前は大仙丈ヶ岳で昼寝をして気持ちがよかったのでできれば大仙丈ヶ岳で昼寝をしたい。
結局、使った夜行バスである毎日アルペン号は3列シートではなく普通の観光バスを利用しているので、
やはりほとんど眠れなかった。

出発の金曜日の夜は台風15号が日本列島の東側を北上していて、関東地方にも少し影響があり雨が降っていた。
もしかしたら初日の土曜日は雨の中登ることになるかなと思っていたのだが、
あまり陸地に近づかなかったので到着した北沢峠は霧が深いものの雨は降っていなかった。
この北沢峠に来るのも甲斐駒ヶ岳に登った時以来なので8年ぶりになる。
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-212.html

登りは藪沢沿いを登ることにし、これは17年前に登ったルートと同じだ。
登り始めにはその時に泊まった大平山荘があり中を覗いてみると当時とほとんど変わっていないようで懐かしい。
あの時はこんな大きなザックを背負って3000m峰に登れるのか不安に思っていたのだが、
山小屋のおばさんに若いから大丈夫だよと励まされたのだった。
藪沢を登っていくと、途中からなんとなく記憶にある風景となってくる。
振り返ると、雲の中から甲斐駒ヶ岳が顔を出してきた。
当時、この藪沢から見た甲斐駒ヶ岳にすごく感動したことを覚えている。
シカの食害がひどくて仙丈ヶ岳のお花畑は壊滅状態だと聞いていたが、
藪沢の上部から馬の背ヒュッテの周辺は思っていたよりも多く秋の花が咲き乱れていた。

思ったより早く宿泊予約をした馬の背ヒュッテに到着できたので、
チェックインや荷物の整理などをしてから仙丈ヶ岳山頂へ向かうことにした。
途中17年前に泊まり今回は予約できなかった仙丈小屋前で眺めがよかったのでそこでお昼にすることにした。

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目の前には雲が多いながら、遠く北アルプスや八ヶ岳が見え、甲斐駒ヶ岳が目の前に大迫力で気持ちのいい場所だ。
今回一緒に登った友人のひとりはいつも豪華な食事を用意してくれるので、気持ちのいい場所で優雅な時を過ごすことができた。
初日は時間とともに台風の影響がなくなり天気が良くなってくるのかと思っていたが、
やはり山の天気なので午後になるにつれ雲が上がってきてしまった。
仙丈ヶ岳山頂に着いた頃には南側は雲がいっぱいで富士山をはじめ白峰三山や南アルプス南部の山々は雲の中であった。
ただ明日もまた仙丈ヶ岳には登るのでそんなにがっかりした気分にはならない。
隣の大仙丈ヶ岳も雲から出たり入ったりだったが、昼寝をするために向かう。
到着してみると思った通り誰もいないので山頂で30分余り昼寝をすることができた。
虫の羽音程度しか物音がしない高山での昼寝、これはその17年前の仙丈ヶ岳登山で初めて経験したのだが、
こんなに贅沢な時間はない。
大仙丈ヶ岳は仙塩尾根の縦走路に当たるのだが、このルートを歩く人は多くないのだろう。

泊まった馬の背ヒュッテは小屋の中に貼られていた新聞記事によると今年の7月から経営者が変わったようだった。
南アルプスの山小屋とは思えないほどサービスがよく、仙丈小屋に予約が取れなかったからここにしたのだが、
馬の背ヒュッテに泊まれてよかったなぁと思った。
小屋の2Fの窓からは甲斐駒ヶ岳方面から登る朝日が拝めるとのことで、泊まった日は栗沢山とアサヨ峰の間から登ってきた。
日の出の時間は寒いので布団から出るのが嫌であまり見に行かないのだが、部屋から見えるので、
久しぶりに朝日を拝むことができた。

翌日は台風の影響がほぼなくなり、大陸から移動性高気圧が来たため、秋晴れだった。

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風も緩やかで気温も低くなければ、秋山の方が遠方まで展望が利き気持ちがいい。
今回3度目の仙丈ヶ岳山頂でまたゆっくりと撮影を楽しむ。
今回は富士山、北岳、間ノ岳と日本の山の標高順位1位~3位まで目の前に見えているし、
南アルプスも北アルプスも御嶽山も乗鞍岳も見えているので、この仙丈ヶ岳を含めて
日本の山の標高順位1位~19位まで全部見えていることになる。
空には巻積雲が広がり、秋を感じた。
仙丈ヶ岳からは小仙丈ヶ岳を経て北沢峠へと下りることにする。

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仙丈ヶ岳から小仙丈ヶ岳に向かっては、目の前に甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、右手には鳳凰三山、富士山、白峰三山、
左手には中央アルプス、御嶽山をずっと見ながら歩ける大展望の稜線歩きだ。
時間の余裕もあったので、稜線上でティータイムを楽しむこともできた。
やはり山小屋泊で余裕をもったプランにしてよかったなぁと思った。
思えば17年前の大学1年生の時の仙丈ヶ岳登山から登山が本格的に好きになったのだった。
17年ぶりの仙丈ヶ岳は思い出と同じかそれ以上にいい場所だった。

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帰りの広河原から山梨交通の甲府駅行のバスに乗り換える時、バス停の前に並ぶように言われたので並んでいると、
なぜか全然違うところに列ができていておかしいなと思っていたのだが、なんと臨時バスが出るとのこと。
その列の後ろから乗ろうとすると立ち乗りになってしまうというので、まぁ相変わらずの山梨交通クオリティで
(前々から上高地でのアルピコ交通のように整理券を配ればいいと思っている。)
仕方ないから1時間後のバスでいいやと思っていると、友人たちがバス停に並ぶように言われたと交渉して、
結果バスの床に座って乗っていいということになった。
2000年に初めて甲府駅から広河原に向かった時もバスの床に座らされて、なんなんだこのバスはと思ったのものだが、
17年後の仙丈ヶ岳登山でまた同じ山梨交通のバスの床に座ることになるとは思わなかった。

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/09/03(日) 23:59:29|
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夏の終わり

日曜日は登山サークルの飲み会があった。
その前に今週末の登山の打ち合わせをした。
秋雨前線が南下して、大陸からの乾燥した空気が入っていたので、陽射しは強いものの爽やかな陽気だった。
ファミレスで打ち合わせをしつつ、のんびりとしていたら眠くなってきた。
夕方になり外に出ると、陽はもう傾き、なんだかもう夏も終わりと寂しくなった。
飲み会はビアガーデンということだったが、屋外感のないプレハブの中に押し込まれて、
でもそれはそれで楽しかったように思う。

今朝はそんなことを思い出しつつ、なんだか虚無感に襲われる。
傍から見ると楽しそうに騒いでいるようでも、なんだか取り残されたような、はしゃいでいる音声が無音声になり、
そこに別の音楽が流れているような気分だ。
ちょうど、1993年の映画「お引越し」で祭りの場面が流れていて、それが無音声で、どんな音楽だったか忘れたが、
音楽だけが流れている場面を思い出した。

今見ているドラマ「僕たちがやりました」の先週の回で、やはりそんな場面があったと思う。
はしゃいでいるのに、はしゃいでいる自分たちを傍観者として見ている物悲しさだ。
音楽は、Ed Sheeranの『Shape of You』



今朝なんでそんな気分になったのかはよく分からない。
この楽しさも刹那的なもので、あっという間に通り過ぎてしまうかもしれないという恐怖感なのか、
とか説明を試みたが、どうもよく分からない。
夏も終わり、陽が短くなっていくのが寂しいだけなのかもしれない。

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  1. 2017/08/30(水) 23:59:16|
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『地獄絵ワンダーランド』展の後で暴飲し叫喚地獄に落ちるかと思ったら極楽気分

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友人に三井記念美術館で開催されている『特別展 地獄絵ワンダーランド』に誘ってもらい行ってきた。
地獄絵、おどろおどろしいイメージもあるが、その世界観とかはけっこうおもしろいと思う。

最初は水木しげるの「のんのんばあの地獄巡り」から始まり、八大地獄の概略が分かりやすい。
飲酒の罪では「叫喚地獄」に落ちるらしい。
そして、次からはいよいよ史料価値のある地獄絵の展示に移っていく。

地獄の中で気になったのが、「耕舌(こうぜつ)」という責め苦。
舌を引っ張り出して釘で打ち付けられて、その上で鬼が牛を使って舌を耕すという責め苦なのだが…、
舌は耕せるのか?そのあと何かを植えるのか?とか気になる。
その耕舌の別の場面では、舌の上で婆さんがお茶をたてるという責め苦もあり、
地獄にいるその婆さんの立場はいったい何なのだろう?
婆さんといえば、地獄の入口には死者の服を奪う、奪衣婆という婆さんもいるらしいし、
邪淫の罪を犯した者が落ちる衆合地獄には、針の葉をした木の上や下に美女が現れるらしいが、
その婆さんや美女の立場も気になる。
地獄には謎の女が多すぎる。

當麻寺の閻魔王も展示されていて、當麻寺には「当麻曼荼羅図」を6年前に見に行っているのだが、
あの6年前の東日本大震災後のごたごたの最中に訪れた、
牡丹の花咲く當麻寺境内の穏やかな晩春の春雨の日を思い出した。(

興味深かったのは「須弥山図」で、須弥山から地獄までの「世界の図」が描かれている。
その「人」界になる部分には地球がはめ込まれていて、大陸はもちろん日本まで描かれているのだが、
赤道や北回帰線、南回帰線まで描かれている。
科学的な図と精神世界の図が一緒になっているのでなんだか一見奇異な感じもするのだが、
それではその地球の部分が現代科学で分かっている範囲の宇宙だとすると、
宇宙の外のことは人間は分からないのだから、宇宙とその外の図と考えると現代においても何もおかしくない図なのである。

江戸時代になると、黄表紙と呼ばれる読本で地獄絵のパロディーがたくさん出てきたようでこれがかなり面白い。
最近は地獄を怖がらなくなった人が多くなったという前置きで描かれた
耳鳥斎の「地獄図」がかなり面白かった。
歌舞伎役者の地獄は鬼に大根を食べさせられるのである。
(耳鳥斎の地獄について詳しく書かれたブログを発見したので詳しくは
こちら⇒https://ameblo.jp/artony/entry-12073124925.html
山東 京伝の「一百三升芋地獄」も芋が品種ごとにそれぞれ責め苦を受けるとの話らしく、これも是非読んでみたいと思った。
こんな面白い地獄を見ていると、地獄は地獄でそれもまた現世と並んで存在する別の世界という気がしてくる。

地獄というと火山や温泉噴出地の周りには「○○地獄」というところがあるが、その一つである立山を描いた立山曼荼羅もあった。
立山の火山地形の中に地獄と極楽を見出すというのも、現世の中に地獄や極楽があるという感覚になり、
死んでも現世と並行して存在するパラレルワールドに存在できるようで、死というものの恐怖感を薄めていく感じがする。

地獄を充分に堪能し、その後は友人が前から行きたかったという門前仲町の散策へ。
MONZ CAFEというおしゃれな喫茶店で休憩する。
ひとりだと喫茶店に入ったりしないので、友人に誘ってもらってこういう店に入るのはちょっと大人になった気分で楽しい。
というか大人になって久しいのだが、どうもひとりで喫茶店でゆっくりくつろぐことができない性分なのである。

喫茶店で休んでいる間に雨が降り出したが、名前だけは知っていた深川不動尊と富岡八幡宮を参拝するころには雨も止んできた。
深川不動尊は成田山新勝寺の別院で、自分にとって身近な高尾山薬王院有喜寺や高幡不動尊と同じ真言宗智山派のお寺で、
中はなかなかきらびやかな感じだ。
真言宗智山派の総本山である京都の智積院もそうだが、この系列のお寺はみんなきらびやかで、
仏教寺院というものはもともとこういうきらびやかな感じだったんだろうなぁと思わせられる。
きちんと帰依すると死んでもこんないい世界に行けるんですよというのを具体的に表現したテーマパークなのである。
富岡八幡宮はなかなか荘厳な造りで、八幡宮の総本社である宇佐神宮に似ている気がした。
とはいっても宇佐神宮には未だ参拝できていないので、来年初夏にはまた九州に行くだろうからその時に行ってみたいと思う。

最後は、大手町タワーの下の飲食店街で打ち上げ。
最初のいい雰囲気のバーで飲んでいたら気分がよくなり、そのまま焼き鳥と釜飯とワインがおいしいお店にハシゴして、
ワインをボトルで注文してしまった。
こんなに暴飲していたら叫喚地獄に落とされるなんて思いつつ、気の合う友人との痛快な痛飲は極楽気分だった。

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017/08/26(土) 23:59:39|
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金を使うというストレス解消法とは気を紛らわすということ

やらないよりやって後悔した方がいいなんていう言葉を聞いたことがあるものの、
やはりやってしまって後悔するということの方が多い。
そんなやってしまった感のまま鬱々と目覚め、起き上がれずにいる。
雨は降っていないものの、外は相変わらずの曇天で、起きたとしてもすることもない。

ただ、一日中寝ていても仕様がないので、先日図書館で順番が回ってきた羽田圭介の芥川賞受賞作である
『スクラップ・アンド・ビルド』を読み始めるが、これがまた陰鬱な気分に拍車をかける。
主人公は休職中の20代後半の人間で、そのリアルな生態が描かれている。
作者が同世代のためなのか、主人公の退廃的な生活、そして社会に対して敵対的な、
というよりもむしろ後ろ向きな、ブツブツと不平不満をぶちまける感じが、なんだか自分自身を見ているようで
共感できるのだが、それがまた気分を沈み込ませるという泥沼なので、途中で読むのをやめる。

先週セルフのガソリンスタンドで通勤に使っている原付に給油した際に、ノズルのグリップがゆるくなっていたからか
(と給油ノズルのせいにしていたが、これも単にぼんやりとしていたからなのかもしれない。)
給油タンクが満タンになったのにもかかわらずグリップを握ってしまい、ガソリンを座面下の収納スペースに溢れさせてしまった。
その後何度も拭き取り、ガソリンは揮発油であるため座面を開けたままにして気化させることにした。
数日開けたままにしておいたので、気化しきっているはずなのだが、それでもなんだか臭いがする気がする。
果たしてガソリンは100%気化するものなのだろうか。
なんてことが、頭の片隅にあった。
乗り始めて3年半なのでまだまだ乗れるのだが、収納スペースにはヘルメットを入れているので、ガソリン臭がヘルメットに
移ってしまうと嫌だなとか考えているのである。

こんなことぐらいで買い替えるのはどうかななんて思っていたのだが、このまま気分が沈み込んでいくとどうしようもなくなるので、
気分を変えるために思い切ってバイク屋に行ってみることにした。
ちょうどタイヤはそろそろ交換の時期だったので、タイヤの交換の相談ということで話を始めて、
それから乗り続けていると下取り価格は下がりますよねとか、買い替える方に自ら話をもっていく。
謎の客だ。
12年前に初めての原付を買って、今の原付に買い替えたなじみのバイク屋の兄ちゃんなので、
長く使っても状態次第では下取り価格は下がりませんよとか親切に言ってくれたのだが、
それでもなんだか買い替える話にもっていったので、最終的に「もう飽きちゃったんですか?」なんて微笑まれたのだが、
まぁ一般的に言えばそうなるのかもしれない。
あと、今使っているバイクはなぜか座面をひっかかれたり、マフラーのカバーが割られたりということもあり、
なんか勘違いの恨みを買っている感じもするので、それも買い替えたくなった理由のひとつでもあるのだが、
そんな理由も常識人としてふるまうには話せたものではない。
ということで、なんだかもう勢いというか、衝動的に原付を買い替える人になった。

金を使うとストレス解消になるなんて話を聞いたことがあり、そんなことあるのかななんて思っていたが、これがそうか。
職場の先輩にはストレスがひどいときにはパチンコに行って負け続けると、金が消えていく焦燥感のほうがストレスに勝ち、
気分が落ち着くなんていう病的な人がいるが、それに比べたら実用的なものを買ってそれで気分転換になるなら、
この方ががましかもしれない。

ただ、気を紛らわしただけなので気分が落ち着いてしまうと、やはりやってしまった事実は事実として圧し掛かってくるので
なんの解決にもなっていないのだが…。

テーマ:生き方 - ジャンル:ライフ

  1. 2017/08/20(日) 23:59:28|
  2. 季節・日々のあれこれ
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御岳山のレンゲショウマ―夏の終わりの寂しさといい思い出と

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↑レンゲショウマの花には霞がよく似合う

結局オホーツク海高気圧が居座り、関東地方の今年の8月は雨のまま終わりそうだ。
東京地方は8月1日から昨日まで連続して18日間雨が続いており、8月の連続降水記録としてはこのままいけば
1977年の22日の記録に並ぶそうだ。
今年のオホーツク海高気圧は、8月の連続降水記録の更新に挑戦中らしい。

天気が安定しないので今週末も特に予定は入れずにいたのだが、
友人から御岳山にレンゲショウマを見に行こうとの嬉しいお誘いが。
御岳山のレンゲショウマは有名なので聞いたことはあったのだが、
夏場に御岳山に行こうと思うことがなかったので見たことがなかった。
今年は8月に入ってから不順な天候が続いているので例年より開花も遅れていて今ぐらいからが見頃になっているようだ。
今日は午後から雷雨の予報だったので、御岳山でレンゲショウマを見るくらいのハイキングならなんとか天気も持ちそうだ。

待ち合わせたホリデー快速おくたま号もこの時期にしては空いていた。
不安定な天気なのでハイカーも山行を見合わせているのかもしれない。
今日は曇天ながら南海上からの湿った空気が入り込んでいて蒸し暑いし、
なるべく早く下山してくるために往復ともケーブルカーを利用。
ホリデー快速おくたま号が空いていた割にはバスもケーブルカーも思ったよりも混んでいて、
これはレンゲショウマが見頃を迎えているからのようだ。

御岳山のレンゲショウマはなんとなくイメージからロックガーデンのところに咲いているのかと思っていたら、
ケーブルカーの駅からすぐの富士峰園地のところが群生地のようだ。
最初に武蔵御嶽神社に参拝することにし、途中のビジターセンターでレンゲショウマの咲いている場所を確認したら
神社の参道の階段や本社の裏にも群落があるとのこと。
さっそく本社へと向かっていくと、随身門のあたりでもう咲いているのを見つけた。

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もっと小さくて可憐なのかと思っていたのだが、草丈も大きく花も大きい。
想像しているのと実際見てみるのとは大違いだ。
花もなんだか不思議な美しさを持っていて初めて見る雰囲気だったのだが、
自分の知っている植物で一番近いのはシュウメイギクだったので、キンポウゲ科かな?と思った。
後で調べてみたらキンポウゲ科レンゲショウマ属の1属1種であり、東北地方南部~近畿地方の太平洋側の温帯域に分布し、
複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種に指定されているとのことだ。
田中澄江の『新・花の百名山』では、甲武信岳の花として紹介されているようだが甲武信岳に夏に登った時にも、
他の山でも見かけたことはなかった。
この御岳山の群生地は厳重に保護されているのか、または播種等をして繁殖させているのだろうか。

同種であってもミスミソウのように個体差が大きいらしく、花の形や色が個体ごとに異なっている。
本社や大口真神社のあたりをぐるぐるして友人と色々な花を比べて、一番きれいなのはこれだね、というのを見つけた。
全体的に白っぽくて、花も大きい。

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神社付近は全体的に霞がかかってきていて、その中で雫滴るレンゲショウマの花を観賞していると、
今日ここでこういう風に過ごせている幸せを感じる。

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武蔵御嶽神社は酉年が特別な年で「酉年式年大祭」が執り行われると昨年知ったので、
今年は今回で3回目の参拝になるがご利益があったのかもしれない。
自分も酉年生まれなので、この「酉年式年大祭」を知ってから武蔵御嶽神社にはより不思議な縁を感じるようになった。

いつもロックガーデンに来るとよく見る滝と別の滝があるらしいのだが、よく分からない。
せっかくなのでその滝を目指してロックガーデンも少し歩いてみることにする。
そのもう一つの滝というのが綾広の滝だと思って向かっていたのだが、天狗岩のところに着いて地図をみたら
いつも見ていた滝が綾広の滝であることが分かった。
そしてそのもう一つの滝である七代の滝はこの天狗岩から下ったすぐのところであることが分かりちょうどよかった。
階段を下り着いてみると、綾広の滝よりも高低差はないが、勢いのいい滝だった。
滝からは涼しい風が吹き出してきていてとても気持ちがいい。
友人が故郷から買ってきてくれたお菓子を食べつつ、周囲で見つけたタマガワホトトギスを見ながら暫し憩う。

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この七代の滝、もしかしたら昔ロックガーデンを歩いた時に見たかもしれないけれど、見ていないかもしれない。
記憶が定かでなくなっている。
友人も昔ロックガーデンで転んだという記録があるらしいが、それがどこかはもうわからないなんて話をしつつ歩く。
なんかいろいろなことがどんどん過去に消えていくのが怖い気もする。

武蔵御嶽神社周辺ではレンゲショウマに注目している人は少なかったのだが、
群生地である富士峰園地まで戻ると、写真撮影をしている人が大勢いた。

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レンゲショウマを目的に来た人は、この富士峰園地を目指してくるようだ。
ここで撮影している人たちはほとんどが一眼レフで、撮影を目的に来たことが一目瞭然だった。
確かに神社周辺よりは自然に群生している感じがして風情がある。
レンゲショウマは富士峰園地のピークの北側に群生していようで、
これはカタクリが氷期のレリック(残存種)であることから北斜面に群生するのと同様のことなのかちょっと気になった。

思ったよりゆっくりとレンゲショウマを観賞したので、ケーブルカーで下るころには昼過ぎになった。
下りでケーブルカーに乗ったのはもしかしたら初めてだったかもしれないが、運転手さんのアナウンスが面白い。
どこかのケーブルカーかロープウェイで名物車掌さんがいるという話を聞いたことがあるが、
観光地の乗り物のアナウンスはこういう風にユーモアがあるといいなぁと思った。
帰りは奥多摩駅に移動して、もえぎの湯と駅前のビアカフェバテレで打ち上げ。
今年は夏らしい暑さがないまま、なんだかあっという間に夏が過ぎていく感じがして寂しい感じがしていた。
でもそんな夏の終わりにひとつ夏のいい思い出ができたような一日だった。
もえぎの湯ではハイカーよりも多摩川でのキャンプの人たちがたくさん入浴しているようで、夏休みの子供たちもたくさんいた。
この子供たちも夏休みのいい思い出がたくさんできたのだろう。
帰りの電車では、窓に打ち付ける激しい雨。
その雨を見ながら、どんどん過去は過ぎ去っていくものだけれど、消えて行ってしまうのではなく積み重ねていければと思った。

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/08/19(土) 23:59:21|
  2. 登山・トレッキング
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