↑この季節ならこういう低山でもとても気持ちよく満足できる
登山初心者の友人Trを連れて行くのに軽いハイキングコースを歩こうということで、
友人Ycから上野原駅から行ける矢平山はどうかという提案を受ける。
中央本線沿いの山はそれなりに歩いているが初めて聞く名前だ。
調べてみると、これもマイナーだがガイドブックに載っていたりする高柄山の西隣の山で、かなりマイナーな山だった。
本来なら初心者の人を連れて行くのなら同じ中央本線沿いでも、高川山や百蔵山など手軽に登れて
大展望のある山がいいと思うのだが、もう何度も登っているし、この矢平山の場所に興味が湧いたので、ここにすることにした。
というのは以前、高畑山、倉岳山から高柄山まで縦走しようとした時に、この矢平山の手前の
寺下峠の先辺りで道が不明瞭になり、結局ルートを見つけられずに梁川駅に下山したことがあったからだ。↓
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-1033.htmlなので、この機会に寺下峠から矢平山のところがどうなっているのか確認しようと思ったのだ。
※後から記録を読み返してみたら、寺下峠の先で迷ったのではなく寺下峠の手前で道を勘違いして少し迷い、
その先の矢平山へ登る気力が失せたので梁川駅に下ったとあった。
迷った場所も違ったし、矢平山も知っていたのだ…。
寺下峠に最も早く上がるには、その南側の山梨県道35号線の下尾崎バス停からになる。
そこから林道を少し歩くと寺下峠へと上がる登山道があるはずだ。
下尾崎バス停へは上野原駅から無生野(むしょうの)行きのバスになる。
上野原駅は南側の段丘下に新しいバスロータリーができたという噂は聞いていたが、
到着すると上野原駅発のバスは全て南口の新しいバスロータリーからに変わっていた。
駅舎から桂川の河岸段丘下のバスロータリーまではエレベーターで3階分も下ることになるので、
この分今までよりバスに乗るまで時間がかかりそうだ。
上野原の市街地は桂川の段丘上にあるので、段丘下の南口バスロータリーから出発すると周囲はすぐに田園風景となる。
新緑の色の濃さや、そこにヤマフジが咲いているのが見え、平年だとゴールデンウィーク終盤かなという雰囲気だ。
今日も夏日になる予報で、昨日よりも気温が上がるらしい。
我々以外には誰も降りないと思っていた下尾崎バス停で他にひと組降りたのでどこに行くのかなと思ったら、
向かい側の廿六夜山(二十六夜山)に向かっていった。
やはり矢平山だけを登ろうとする人はそんなにいないようだ。
マイナーとはいえ上野原市の発行する観光マップにも載っているコースなので、
登り口には案内看板くらいはあるだろうと安易に考え林道を進んだ。
話に夢中になっていたが、途中でこれは林道を歩きすぎではないかと気が付いた。
ここで初めて地図を見ると果たして林道をかなり進んでいたので、次の登り口を注意深く探しながら進むことにした。
友人Ycが白いスミレを見つけみんなで見ていると、その先の斜面に友人Tsが階段を発見。
この階段を登れば尾根の登山道に行けそうなので登ることにした。
階段の先は登山道のようになっていたが最終的に造林地にたどり着きその先のトレースは急に不明瞭になっていた。
これは登山道ではなく林業の作業道だったのだろう。
それでもかなり登山道のある尾根まで近づけたので、少し強引に尾根まで出てしまった。
尾根に出ると矢平山から少し手前の登山道に出た。
今回はうまい具合に登山道に合流したが、マイナーなコースを歩く場合は
もう少し真面目に読図をしないと登山口にすらたどり着けない。
マイナーな低山ほど道迷いが発生しやすい迷宮なのである。
矢平山山頂直下は岩場になっていて、振り返るとおそらく杓子山の向こうに富士山が頭を少しだけ覗かせていた。
急登が終わると気持ちの良い尾根が続き、思ったより広い矢平山の山頂に到着。
思っていたとおり誰もいない山頂である。
ちょっと早かったが今日の目的地はここなので、昼食にすることにした。
ビニールシートを広げ、友人たちが用意してくれていた昼食を食べつつ2時間以上もゆっくりとしたが、
その間にこの矢平山を通過したのはたったの2名だった。
最初は木陰だった場所も陽が射してきて、ビニールシートを移動しなければならないほど長居をした。
ちょっとゆっくりしすぎて、この後予定のある友人Tsの乗らなければならない電車にぎりぎりになってしまったので、
急ぎ気味で四方津駅まで向かう。
四方津駅までは展望の開ける場所はなかったが気持ちのいい新緑が続き、今年はもうヤマツツジが満開になっていたりする。
この季節ならこういう展望のない低山でもとても気持ちよく満足できる。
目的の電車の出発数分前に四方津駅に到着し、中央本線に乗り込むと大混雑だった。
そして高尾駅もホームから人があふれるほどの大混雑で、いよいよ登山シーズンが始まったんだなぁと感慨深い。
展望のないマイナーな山で、登山初心者の友人Trが山が嫌にならなかったか心配だったが、充分楽しんでくれたようでよかった。
ただ来週は大月市の秀麗富嶽十二景に選ばれている奈良倉山へ行く予定なので、
こういう展望の良い山の方が山を好きになるにはいいかなと思い誘うことにした。
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テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用
- 2018/04/22(日) 23:59:11|
- 登山・トレッキング
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