やっぱり単なる日記

日常のあれこれと登山や旅行の記録。

夏の終わり

日曜日は登山サークルの飲み会があった。
その前に今週末の登山の打ち合わせをした。
秋雨前線が南下して、大陸からの乾燥した空気が入っていたので、陽射しは強いものの爽やかな陽気だった。
ファミレスで打ち合わせをしつつ、のんびりとしていたら眠くなってきた。
夕方になり外に出ると、陽はもう傾き、なんだかもう夏も終わりと寂しくなった。
飲み会はビアガーデンということだったが、屋外感のないプレハブの中に押し込まれて、
でもそれはそれで楽しかったように思う。

今朝はそんなことを思い出しつつ、なんだか虚無感に襲われる。
傍から見ると楽しそうに騒いでいるようでも、なんだか取り残されたような、はしゃいでいる音声が無音声になり、
そこに別の音楽が流れているような気分だ。
ちょうど、1993年の映画「お引越し」で祭りの場面が流れていて、それが無音声で、どんな音楽だったか忘れたが、
音楽だけが流れている場面を思い出した。

今見ているドラマ「僕たちがやりました」の先週の回で、やはりそんな場面があったと思う。
はしゃいでいるのに、はしゃいでいる自分たちを傍観者として見ている物悲しさだ。
音楽は、Ed Sheeranの『Shape of You』



今朝なんでそんな気分になったのかはよく分からない。
この楽しさも刹那的なもので、あっという間に通り過ぎてしまうかもしれないという恐怖感なのか、
とか説明を試みたが、どうもよく分からない。
夏も終わり、陽が短くなっていくのが寂しいだけなのかもしれない。
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  1. 2017/08/30(水) 23:59:16|
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『地獄絵ワンダーランド』展の後で暴飲し叫喚地獄に落ちるかと思ったら極楽気分

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友人に三井記念美術館で開催されている『特別展 地獄絵ワンダーランド』に誘ってもらい行ってきた。
地獄絵、おどろおどろしいイメージもあるが、その世界観とかはけっこうおもしろいと思う。

最初は水木しげるの「のんのんばあの地獄巡り」から始まり、八大地獄の概略が分かりやすい。
飲酒の罪では「叫喚地獄」に落ちるらしい。
そして、次からはいよいよ史料価値のある地獄絵の展示に移っていく。

地獄の中で気になったのが、「耕舌(こうぜつ)」という責め苦。
舌を引っ張り出して釘で打ち付けられて、その上で鬼が牛を使って舌を耕すという責め苦なのだが…、
舌は耕せるのか?そのあと何かを植えるのか?とか気になる。
その耕舌の別の場面では、舌の上で婆さんがお茶をたてるという責め苦もあり、
地獄にいるその婆さんの立場はいったい何なのだろう?
婆さんといえば、地獄の入口には死者の服を奪う、奪衣婆という婆さんもいるらしいし、
邪淫の罪を犯した者が落ちる衆合地獄には、針の葉をした木の上や下に美女が現れるらしいが、
その婆さんや美女の立場も気になる。
地獄には謎の女が多すぎる。

當麻寺の閻魔王も展示されていて、當麻寺には「当麻曼荼羅図」を6年前に見に行っているのだが、
あの6年前の東日本大震災後のごたごたの最中に訪れた、
牡丹の花咲く當麻寺境内の穏やかな晩春の春雨の日を思い出した。(

興味深かったのは「須弥山図」で、須弥山から地獄までの「世界の図」が描かれている。
その「人」界になる部分には地球がはめ込まれていて、大陸はもちろん日本まで描かれているのだが、
赤道や北回帰線、南回帰線まで描かれている。
科学的な図と精神世界の図が一緒になっているのでなんだか一見奇異な感じもするのだが、
それではその地球の部分が現代科学で分かっている範囲の宇宙だとすると、
宇宙の外のことは人間は分からないのだから、宇宙とその外の図と考えると現代においても何もおかしくない図なのである。

江戸時代になると、黄表紙と呼ばれる読本で地獄絵のパロディーがたくさん出てきたようでこれがかなり面白い。
最近は地獄を怖がらなくなった人が多くなったという前置きで描かれた
耳鳥斎の「地獄図」がかなり面白かった。
歌舞伎役者の地獄は鬼に大根を食べさせられるのである。
(耳鳥斎の地獄について詳しく書かれたブログを発見したので詳しくは
こちら⇒https://ameblo.jp/artony/entry-12073124925.html
山東 京伝の「一百三升芋地獄」も芋が品種ごとにそれぞれ責め苦を受けるとの話らしく、これも是非読んでみたいと思った。
こんな面白い地獄を見ていると、地獄は地獄でそれもまた現世と並んで存在する別の世界という気がしてくる。

地獄というと火山や温泉噴出地の周りには「○○地獄」というところがあるが、その一つである立山を描いた立山曼荼羅もあった。
立山の火山地形の中に地獄と極楽を見出すというのも、現世の中に地獄や極楽があるという感覚になり、
死んでも現世と並行して存在するパラレルワールドに存在できるようで、死というものの恐怖感を薄めていく感じがする。

地獄を充分に堪能し、その後は友人が前から行きたかったという門前仲町の散策へ。
MONZ CAFEというおしゃれな喫茶店で休憩する。
ひとりだと喫茶店に入ったりしないので、友人に誘ってもらってこういう店に入るのはちょっと大人になった気分で楽しい。
というか大人になって久しいのだが、どうもひとりで喫茶店でゆっくりくつろぐことができない性分なのである。

喫茶店で休んでいる間に雨が降り出したが、名前だけは知っていた深川不動尊と富岡八幡宮を参拝するころには雨も止んできた。
深川不動尊は成田山新勝寺の別院で、自分にとって身近な高尾山薬王院有喜寺や高幡不動尊と同じ真言宗智山派のお寺で、
中はなかなかきらびやかな感じだ。
真言宗智山派の総本山である京都の智積院もそうだが、この系列のお寺はみんなきらびやかで、
仏教寺院というものはもともとこういうきらびやかな感じだったんだろうなぁと思わせられる。
きちんと帰依すると死んでもこんないい世界に行けるんですよというのを具体的に表現したテーマパークなのである。
富岡八幡宮はなかなか荘厳な造りで、八幡宮の総本社である宇佐神宮に似ている気がした。
とはいっても宇佐神宮には未だ参拝できていないので、来年初夏にはまた九州に行くだろうからその時に行ってみたいと思う。

最後は、大手町タワーの下の飲食店街で打ち上げ。
最初のいい雰囲気のバーで飲んでいたら気分がよくなり、そのまま焼き鳥と釜飯とワインがおいしいお店にハシゴして、
ワインをボトルで注文してしまった。
こんなに暴飲していたら叫喚地獄に落とされるなんて思いつつ、気の合う友人との痛快な痛飲は極楽気分だった。

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017/08/26(土) 23:59:39|
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金を使うというストレス解消法とは気を紛らわすということ

やらないよりやって後悔した方がいいなんていう言葉を聞いたことがあるものの、
やはりやってしまって後悔するということの方が多い。
そんなやってしまった感のまま鬱々と目覚め、起き上がれずにいる。
雨は降っていないものの、外は相変わらずの曇天で、起きたとしてもすることもない。

ただ、一日中寝ていても仕様がないので、先日図書館で順番が回ってきた羽田圭介の芥川賞受賞作である
『スクラップ・アンド・ビルド』を読み始めるが、これがまた陰鬱な気分に拍車をかける。
主人公は休職中の20代後半の人間で、そのリアルな生態が描かれている。
作者が同世代のためなのか、主人公の退廃的な生活、そして社会に対して敵対的な、
というよりもむしろ後ろ向きな、ブツブツと不平不満をぶちまける感じが、なんだか自分自身を見ているようで
共感できるのだが、それがまた気分を沈み込ませるという泥沼なので、途中で読むのをやめる。

先週セルフのガソリンスタンドで通勤に使っている原付に給油した際に、ノズルのグリップがゆるくなっていたからか
(と給油ノズルのせいにしていたが、これも単にぼんやりとしていたからなのかもしれない。)
給油タンクが満タンになったのにもかかわらずグリップを握ってしまい、ガソリンを座面下の収納スペースに溢れさせてしまった。
その後何度も拭き取り、ガソリンは揮発油であるため座面を開けたままにして気化させることにした。
数日開けたままにしておいたので、気化しきっているはずなのだが、それでもなんだか臭いがする気がする。
果たしてガソリンは100%気化するものなのだろうか。
なんてことが、頭の片隅にあった。
乗り始めて3年半なのでまだまだ乗れるのだが、収納スペースにはヘルメットを入れているので、ガソリン臭がヘルメットに
移ってしまうと嫌だなとか考えているのである。

こんなことぐらいで買い替えるのはどうかななんて思っていたのだが、このまま気分が沈み込んでいくとどうしようもなくなるので、
気分を変えるために思い切ってバイク屋に行ってみることにした。
ちょうどタイヤはそろそろ交換の時期だったので、タイヤの交換の相談ということで話を始めて、
それから乗り続けていると下取り価格は下がりますよねとか、買い替える方に自ら話をもっていく。
謎の客だ。
12年前に初めての原付を買って、今の原付に買い替えたなじみのバイク屋の兄ちゃんなので、
長く使っても状態次第では下取り価格は下がりませんよとか親切に言ってくれたのだが、
それでもなんだか買い替える話にもっていったので、最終的に「もう飽きちゃったんですか?」なんて微笑まれたのだが、
まぁ一般的に言えばそうなるのかもしれない。
あと、今使っているバイクはなぜか座面をひっかかれたり、マフラーのカバーが割られたりということもあり、
なんか勘違いの恨みを買っている感じもするので、それも買い替えたくなった理由のひとつでもあるのだが、
そんな理由も常識人としてふるまうには話せたものではない。
ということで、なんだかもう勢いというか、衝動的に原付を買い替える人になった。

金を使うとストレス解消になるなんて話を聞いたことがあり、そんなことあるのかななんて思っていたが、これがそうか。
職場の先輩にはストレスがひどいときにはパチンコに行って負け続けると、金が消えていく焦燥感のほうがストレスに勝ち、
気分が落ち着くなんていう病的な人がいるが、それに比べたら実用的なものを買ってそれで気分転換になるなら、
この方ががましかもしれない。

ただ、気を紛らわしただけなので気分が落ち着いてしまうと、やはりやってしまった事実は事実として圧し掛かってくるので
なんの解決にもなっていないのだが…。

テーマ:生き方 - ジャンル:ライフ

  1. 2017/08/20(日) 23:59:28|
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御岳山のレンゲショウマ―夏の終わりの寂しさといい思い出と

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↑レンゲショウマの花には霞がよく似合う

結局オホーツク海高気圧が居座り、関東地方の今年の8月は雨のまま終わりそうだ。
東京地方は8月1日から昨日まで連続して18日間雨が続いており、8月の連続降水記録としてはこのままいけば
1977年の22日の記録に並ぶそうだ。
今年のオホーツク海高気圧は、8月の連続降水記録の更新に挑戦中らしい。

天気が安定しないので今週末も特に予定は入れずにいたのだが、
友人から御岳山にレンゲショウマを見に行こうとの嬉しいお誘いが。
御岳山のレンゲショウマは有名なので聞いたことはあったのだが、
夏場に御岳山に行こうと思うことがなかったので見たことがなかった。
今年は8月に入ってから不順な天候が続いているので例年より開花も遅れていて今ぐらいからが見頃になっているようだ。
今日は午後から雷雨の予報だったので、御岳山でレンゲショウマを見るくらいのハイキングならなんとか天気も持ちそうだ。

待ち合わせたホリデー快速おくたま号もこの時期にしては空いていた。
不安定な天気なのでハイカーも山行を見合わせているのかもしれない。
今日は曇天ながら南海上からの湿った空気が入り込んでいて蒸し暑いし、
なるべく早く下山してくるために往復ともケーブルカーを利用。
ホリデー快速おくたま号が空いていた割にはバスもケーブルカーも思ったよりも混んでいて、
これはレンゲショウマが見頃を迎えているからのようだ。

御岳山のレンゲショウマはなんとなくイメージからロックガーデンのところに咲いているのかと思っていたら、
ケーブルカーの駅からすぐの富士峰園地のところが群生地のようだ。
最初に武蔵御嶽神社に参拝することにし、途中のビジターセンターでレンゲショウマの咲いている場所を確認したら
神社の参道の階段や本社の裏にも群落があるとのこと。
さっそく本社へと向かっていくと、随身門のあたりでもう咲いているのを見つけた。

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もっと小さくて可憐なのかと思っていたのだが、草丈も大きく花も大きい。
想像しているのと実際見てみるのとは大違いだ。
花もなんだか不思議な美しさを持っていて初めて見る雰囲気だったのだが、
自分の知っている植物で一番近いのはシュウメイギクだったので、キンポウゲ科かな?と思った。
後で調べてみたらキンポウゲ科レンゲショウマ属の1属1種であり、東北地方南部~近畿地方の太平洋側の温帯域に分布し、
複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種に指定されているとのことだ。
田中澄江の『新・花の百名山』では、甲武信岳の花として紹介されているようだが甲武信岳に夏に登った時にも、
他の山でも見かけたことはなかった。
この御岳山の群生地は厳重に保護されているのか、または播種等をして繁殖させているのだろうか。

同種であってもミスミソウのように個体差が大きいらしく、花の形や色が個体ごとに異なっている。
本社や大口真神社のあたりをぐるぐるして友人と色々な花を比べて、一番きれいなのはこれだね、というのを見つけた。
全体的に白っぽくて、花も大きい。

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神社付近は全体的に霞がかかってきていて、その中で雫滴るレンゲショウマの花を観賞していると、
今日ここでこういう風に過ごせている幸せを感じる。

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武蔵御嶽神社は酉年が特別な年で「酉年式年大祭」が執り行われると昨年知ったので、
今年は今回で3回目の参拝になるがご利益があったのかもしれない。
自分も酉年生まれなので、この「酉年式年大祭」を知ってから武蔵御嶽神社にはより不思議な縁を感じるようになった。

いつもロックガーデンに来るとよく見る滝と別の滝があるらしいのだが、よく分からない。
せっかくなのでその滝を目指してロックガーデンも少し歩いてみることにする。
そのもう一つの滝というのが綾広の滝だと思って向かっていたのだが、天狗岩のところに着いて地図をみたら
いつも見ていた滝が綾広の滝であることが分かった。
そしてそのもう一つの滝である七代の滝はこの天狗岩から下ったすぐのところであることが分かりちょうどよかった。
階段を下り着いてみると、綾広の滝よりも高低差はないが、勢いのいい滝だった。
滝からは涼しい風が吹き出してきていてとても気持ちがいい。
友人が故郷から買ってきてくれたお菓子を食べつつ、周囲で見つけたタマガワホトトギスを見ながら暫し憩う。

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この七代の滝、もしかしたら昔ロックガーデンを歩いた時に見たかもしれないけれど、見ていないかもしれない。
記憶が定かでなくなっている。
友人も昔ロックガーデンで転んだという記録があるらしいが、それがどこかはもうわからないなんて話をしつつ歩く。
なんかいろいろなことがどんどん過去に消えていくのが怖い気もする。

武蔵御嶽神社周辺ではレンゲショウマに注目している人は少なかったのだが、
群生地である富士峰園地まで戻ると、写真撮影をしている人が大勢いた。

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レンゲショウマを目的に来た人は、この富士峰園地を目指してくるようだ。
ここで撮影している人たちはほとんどが一眼レフで、撮影を目的に来たことが一目瞭然だった。
確かに神社周辺よりは自然に群生している感じがして風情がある。
レンゲショウマは富士峰園地のピークの北側に群生していようで、
これはカタクリが氷期のレリック(残存種)であることから北斜面に群生するのと同様のことなのかちょっと気になった。

思ったよりゆっくりとレンゲショウマを観賞したので、ケーブルカーで下るころには昼過ぎになった。
下りでケーブルカーに乗ったのはもしかしたら初めてだったかもしれないが、運転手さんのアナウンスが面白い。
どこかのケーブルカーかロープウェイで名物車掌さんがいるという話を聞いたことがあるが、
観光地の乗り物のアナウンスはこういう風にユーモアがあるといいなぁと思った。
帰りは奥多摩駅に移動して、もえぎの湯と駅前のビアカフェバテレで打ち上げ。
今年は夏らしい暑さがないまま、なんだかあっという間に夏が過ぎていく感じがして寂しい感じがしていた。
でもそんな夏の終わりにひとつ夏のいい思い出ができたような一日だった。
もえぎの湯ではハイカーよりも多摩川でのキャンプの人たちがたくさん入浴しているようで、夏休みの子供たちもたくさんいた。
この子供たちも夏休みのいい思い出がたくさんできたのだろう。
帰りの電車では、窓に打ち付ける激しい雨。
その雨を見ながら、どんどん過去は過ぎ去っていくものだけれど、消えて行ってしまうのではなく積み重ねていければと思った。

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/08/19(土) 23:59:21|
  2. 登山・トレッキング
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土砂降りの合間の塩見岳―仙丈・甲斐駒・白峰三山が顕現

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↑塩見岳西峰から東峰を望む

結局太平洋高気圧が張り出さないまま迎えた今年の山の日。
昨年の初めての山の日は北アルプスの中心ともいうべき水晶岳~雲ノ平を歩いたので、
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-1064.html
第2回目となる今年の山の日は南アルプスの中心ともいうべき塩見岳を歩くことにした。
一緒に行く深田百名山フリークの友人は「塩見岳を登れば南アルプスはコンプリートだ」なんて宣っていたので
これからは深田百名山コレクターと陰で呼ぶことにしよう。
山の日からの3連休は関東地方はオホーツク海高気圧からの北東気流が流れ込んでいて小雨のぱらつく曇天が続きそうだったが、
中部~東海地方は湿った空気の影響で不安定な天気ながら、なんとか天気は持ちそうな予報だった。

山の日はお盆休みの初日になる会社が多いのだろうか、特急の指定は取りにくいので各駅停車で行くことにする。
そうすると青春18きっぷが使える時期なので、片道4000円のところが青春18きっぷ1回分の2370円で行けるし、
初日はバスが12時発なのでゆっくり行っても何の問題もない。
青春18きっぷは5回分うまく使い切らないともったいないが、先週、八ヶ岳の天狗岳に行き今回の友人とは別の友人と
2回分使っていたので、今回の往路で友人と2回分使い、復路は友人は特急を利用すると言っていたので、
自分1人で各駅停車で帰ればちょうどうまい具合に使い切ることができる。

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↑帰りの飯田線車内で車掌さんに改札してもらったら、手書きの記入だった。

八王子駅始発の中央本線松本駅行きに乗り、岡谷駅で中央本線から飯田線に乗り換える。
正確には岡谷駅~辰野駅は中央本線なのだが、岡谷駅~辰野駅間の中央本線の支線は飯田線と一体運行されているので、
もう岡谷駅~豊橋駅が飯田線といってもいいような感じだ。
伊那大島駅では思ったよりも多くの登山者が降り、やってきたバスはマイクロバス程度の大きさだったので
乗り切れるか心配だったのだが、2台来てくれたので余裕で乗ることができた。
バスの場合こんなに余裕をもって座れるのに、一般車やタクシーと違いゲートの奥の鳥倉登山口まで入れるので
かなりお得な感じがする。

三伏峠までは樹林帯を登っていく。
最初はカラマツの植林地だが、途中から亜高山針葉樹林に変わる。
さすがは南アルプス中南部だけあって標高を上げても亜高山帯が続き、雰囲気としては奥秩父を歩いている感じがする。
亜高山針葉樹の香り―フィトンチッドだろうか―を感じながら歩くのも好きなので気分がよい。
だんだんガスってきて、これはこれでいい雰囲気だと思っていたら雨が降り出し、あっという間に土砂降りになってしまった。
土砂降りのなか三伏峠小屋に到着。
小屋は思ったより混んでおらず快適だった。
消灯が19:30とかなり早かったが、久しぶりに山小屋で熟睡できた。

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雨は夜まで降り続き、翌日も雨かなと心配していたのだが、4時に起きると星空。
帰りのバスは14:25発なので余裕をみて薄明の中歩き出した。
全体的にまだ亜高山針葉樹林帯が続くのだが、三伏山や本谷山といったピークに出ると、塩見岳までの展望が開け、
これから歩く稜線を眺めることができる。
夜明けの頃までは中央アルプスや荒川三山あたりまでは見えていたが、雲がどんどん湧き上がってくる。
谷間にガスが流れてくると、一瞬ブロッケン現象が起きたりする。

DSCN7592 (480x360)

塩見小屋手前の展望が開けたところで、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、白峰三山が見えた。
仙丈ヶ岳と間ノ岳が甲斐駒ヶ岳のピラミッドを挟んで、堂々と対峙している。
塩見岳からこれらの山々を眺めたいと思っていたので、これでほぼ目的は達成された。

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塩見小屋まで来ると目の前に塩見岳のピークが見えたが、時折雲に隠れるようになってきたので気が急く。

DSCN7588 (480x360)

ホシガラスの声を聞きながらハイマツ帯を少し進むと、最後の岩稜帯となった。
雰囲気としては五龍岳といった感じだろうか。
そして三角点のある塩見岳西峰に飛び出ると、目の前に最高峰の東峰も見えていたので
雲にまかれる前に行ってしまうことにする。
東峰から北東方面を眺めても、そこはもう雲が湧き上がり、甲斐駒ヶ岳や北岳のピラミッドや、
堂々とした仙丈ヶ岳、間ノ岳の姿を見ることは叶わなかった。

DSCN7607 (480x360)

東峰には那智山青岸渡寺のお札が奉納されていた。
熊野信仰ということは、ここも山岳修験の場だったのだろう。
崖錐の砂礫地にはミヤママンネングサが群生していて、こういう群落は初めて見たが、
これも南アルプス中南部ならではなのだろうか。

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山頂にいる間にどんどん雲が湧いてきて、下るころには何も見えなくなってきた。
三伏峠小屋に泊まって早朝に登ってきてよかったなと思った。
少し高度を下げると雲からは出たが全体的に曇っていて、雲の間から夏の陽は時折射す程度だった。

DSCN7634 (480x360)

三伏峠に戻った頃には完全に曇天となり、通常のものより苞が小さいゴゼンタチバナが沢山咲いているのを見ながら
亜高山針葉樹林帯を歩いていたら、昨日のようにガスってきた。
急がないとこれはまた昨日のように降られてしまうかなと思っていたら残り2/10となったあたりで降り始めた。
残りも少ないしレインウェアは上だけでいいかななんて思って上だけしか着なかったのだが、
あっという間に土砂降りになり、ズボンはずぶ濡れになってしまった。
レインウェアを着るときは上だけなんていうのはダメなんだなと反省した。
行きも帰りも土砂降りに遭遇したが、ちょうど山頂付近を歩いているときに天気に恵まれたわけだ。

バスは帰りも2台体制で2台目のバスに乗ると、途中の駐車場でかなりの人が降り、乗客は我々を含めて4人だけとなる。
あとの2人は松川ICまで乗り、そこから高速バスに乗り換えるようだった。
ゆったりと寛いでいると、外は滝のような雨となっていた。

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  1. 2017/08/12(土) 23:59:45|
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