やっぱり単なる日記

日常のあれこれと登山や旅行の記録。

遠山郷・下栗の里での嬉しい出会いと雪の奈良井宿

友人に誘われて、木曽路へ旅に出た。
この時期はスギ花粉が嫌で1人だと外に出ることも少ないのだが、近ごろはお誘いが多くて嬉しい限りだ。
とりあえず馬籠宿に泊まろうという話だったので、ノープランで出発する。
そして諏訪湖SAでパンフレットを見ていたら、なんだかテレビで見たことのある山の斜面の集落の写真を見つけた。

「日本のチロル 下栗の里」だ。

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そういえば両親も行ったとか言っていたなぁ。
ということでちょうど馬籠に向かう道中でもあるので、ここを目的にすることにした。
飯田から西へ向かい矢筈トンネルを潜り抜け国道152号へ抜ける。
そうここは中央構造線の破砕帯で地蔵峠と青崩峠が未開通区間になっているあの国道152号線のところだったのだ。
地図上では知っていたが初めて来た。

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下栗の里まで上がると目の前に兎岳と聖岳が尖っている。
聖岳をこんなにもはっきりと目の前に見たのは初めてだ。
右隣には上河内岳がなだらかに連なっている。
こういう姿を見ると登りたくなる。

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パンフレットの写真にある下栗の里を見下ろすビューポイントまでは駐車場から徒歩15分とのこと。
コースタイム15分ならもう少し早く着くのかなと思っていたのだが、そこそこ距離があり本当に15分位かかる。
ほぼ一緒にスタートした年配の夫婦はビューポイントから戻るときにすれ違ったのだが、30分以上かかったのではないだろうか。

昼食を摂っていなかったので、この下栗の里の中で食べることにした。
「いっ福」という店があり、うどんかなにか食べようと思って入ると、あれ、ここって常連さんしか入りにくい店なのかな?というくらい
店主のおばさんとお客さんで盛り上がっているように見えた。
が、すぐにお客さんが常連さんなのではなく初めての客でも店主のおばさんのペースに巻き込まれてしまうのだということが分かった。
おばさんの話が面白くて、本当に楽しい時間を過ごすことができた。
山里では人柄はいいが寡黙な人が多いというイメージがあったが、この山の斜面でこんなにも話が面白い人に会えるとは思ってもみなかった。
ぜひリピーターになりたい。

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この夏、南アルプス南部の山に登るついでにまた寄ろうかと思って後で地図を見たのだが、
南アルプス南部の山の登山道は東側から通じているのでなかなかプランニングは難しそうだ。

馬籠宿は10年ぶりくらいだ。
馬籠宿からは恵那山が間近に見える。
この前来た時にも恵那山を見て、登りたいなあと思ったのだが登れないでいるうちに10年経ってしまった。
展望台は2007年に整備されたようだが、この前来た時にはなかったような気がするので、この展望台が整備される前だったのだろう。
この展望台のところには、馬籠宿のある山口村が中津川市に合併して長野県から岐阜県になった経緯が刻まれた石碑があり、
そこからは「この地は古代は信濃国ではなく美濃国であったのだからこれでいいのだ」いうメッセージを受け取れた。

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馬籠宿では旅籠のような宿場内の宿に泊まる。
自分たち以外は全員外国人だったのには驚いた。
去年行った北海道でも京都でも外国人観光客の多さには驚いたが、数ある国の中でわざわざ日本を選んで来訪してくれるのだからありがたい話だ。
なんだか最近特にアジアの近隣国からの外国人旅行者を見ると不快感をあらわにする人がいるのだが、
なんとも哀しいことだ。
確かにマナーの悪い団体客もいるが、それは○○人だからではなく、その団体客の内マナーの悪い個人の問題だ。
自分も海外でマナーの悪い団体客を見たことがあるが、それが日本人の場合もある。
だからといって、日本人は…といって一緒にされたくない。
そもそも、人間というものは国籍に関わらず団体になると傍若無人になりがちなのかもしれない。
今回馬籠宿でも今は閑散期なのか日本人観光客はまばらで、観光地にとっても外国人旅行者がこれだけ来てくれるのはありがたいのではないだろうか。

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翌日は雨。
でも山旅ではないので、雨は雨で風情があるし、この時期は花粉の飛散が抑えられるのでありがたくもある。
雨の中レインウェアを着て早々に出発していく外国人たちもいて、彼らは妻籠宿へと中山道の歩き旅をしているようだ。
我々は宿でぐだぐだとゆっくりとして、そして馬籠から妻籠、奈良井へと北上することにする。
前に木曽の宿場巡りをしたときとちょうど逆のコースだ。
後で調べてみたら10年前ではなく11年前の2月のことで、就職する直前のことだった。
あの時は20代半ばで今は30代半ばで、これだけ何にも変わらないとすると、
また10年経って40代半ばになってもなんにも変わらないのかもしれないなと、そんなことを思いつつ宿場を散策。
そして、この宿場町たちも全然変わっていない。

ここは妻籠宿。
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北上して奈良井宿へ着く頃には雨が雪に変わっていた。
雪の宿場町はすごく風情がある。
ポスターが貼ってあり、この奈良井宿は2011年のNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」のロケ地になっていたことが分かり、
だからその当時一緒に仕事をしていた人が就職30年の報奨休暇で奈良井宿に行ってくると言っていたのかと納得した。
当時奈良井宿っていい所?と聞かれて、いい所だけどせっかくまとまった休暇がもらえるのだから海外に行けばいいのにと思ったものだ。

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ここで昼食を摂ることにして、そばと五平餅がセットで食べられる「たなかや」へ入る。
ここの五平餅は山椒が効いていておいしかった。

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外の景色を見ようと障子を開けると、驚いたことに障子1枚で外なのである。
雪が降りしきる外と障子1枚でこんなにも暖かいのかとびっくりした。
昔のつくりそのままなのだろうが、台風とか予め分かる暴風雨は板戸を閉めればいいけれど、最近多いゲリラ豪雨みたいな
突然の暴風雨の場合は大丈夫なのかなと思った。

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3月の終わりで予想外に雪の宿場町を散策できて楽しかった。
日本全国全ての都道府県に行ったことがあり、それぞれの良さはあるが、長野県は夏も冬もそれぞれ楽しめて一番好きかもしれないと思った。
それはもちろん日本アルプスがある長野県はどうしても贔屓目になってしまうこともあるのだが。

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  1. 2017/03/26(日) 23:59:22|
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職場の送別会、新人を見て『クラバート』を思い出し、そしてそれぞれの自分もまた自分

職場の送別会にて。
ちょっと不器用な新人(といっても来月で1年経つのだが。)が、酒を注いで回るタイミングが分からずおろおろしている。
タイミングが分からないのもあるが、注ぎに行って何を話せばいいのか分からないんだろうなということも分かる。
なぜなら11年前自分が新人だった時そうだったからだ。

でも、11年も経つと自分はあの時から何も変わっていないなとも思うのだが、適当なタイミングで適当な話をすることもできるようになっている。
とりあえず困っている後輩に最低限あの人のところには行っておいたほうがいいよなんて先輩面してアドバイスなんかしているようになっている。
新人だった時の歓迎会の帰り道、このまま社会人としてやっていけるのかと暗澹たる気持ちで泣きそうだったこともはっきりと覚えているのに、
10年以上もたつとそんな人間も少しずつ変わっていくのだ。
そんなことを考えていると、『クラバート』のことを思い出した。

『クラバート』はドイツの作家オトフリート=プロイスラーの小説で、魔術を使えるようになるために徒弟制の水車小屋の生活をしている少年たちの話である。
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-474.html

主人公がその水車小屋に入ったばかりのころに頼りになる先輩トンダがいて、そしてトンダ亡き後、
3年目には主人公クラバートがそのトンダと同じ立場になってその視点から繰り返される水車小屋の生活を描いているのだ。
なんだか自分が新人の頃のあの人たちは、自分のことをこんな視点で見ていたのかななんてことを思った。

酒を飲んで、職場の人たちと仕事の話をしたり、本音なのか分からないくだらない話をしたりする飲み会。
昔はそんなことをしていると、そんなことをしている自分は自分ではないような気がして、それがすごく嫌だった。
相手が変わるとその相手に合わせた自分になるのは、それはすべて偽物で、噓をついているのではないかというような感覚で。
大学の同窓会に出たりすると、その人たちと今の知り合いが全く関係していないことに気づき、
それぞれの相手に見せている自分自身が違うことでひどく混乱した気分になったこともあった。
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-138.html
だけど最近知り合いがさらに増えていくと、相手に合わせて変わる自分もまた本当の自分自身なんだろうと思えてきた。

そんな気分をどう表現していいのか分からなかったのだが、友人がブログで
平野啓一郎氏の『私とは何か―「個人」から「分人」へ』
という著作を紹介していて、そんな最近の気持ちを納得することができたように思った。
すなわち「たった一つの本当の自分など存在せず、対人関係ごとに見せる複数の顔、すなわち、分人が、すべて本当の自分である。」
とのこと。

いや、こんな的確な著作があるとは、いやはやなんとも運命的にグッドタイミングなレビューだった。

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  1. 2017/03/24(金) 23:59:18|
  2. 季節・日々のあれこれ
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鬼束ちひろ - We can go



Perfumeの新曲「TOKYO GIRL」がなかなかいいなと思ってYoutubeで公式のMVを見ていたら、
次に「STAR TRAIN」も好きなんじゃないのって勝手に紹介してくるが、確かにこれもなかなかいい。

そんな感じでYoutubeさんに紹介されるままに音楽を聴いていたら、そのうち鬼束ちひろの音が流れてきた。
確かに鬼束ちひろかなり好きだ。
なんでYoutubeさんにばれたんだろう?

どうやらYoutubeに公式でUPされているらしく、次から次に懐かしい曲が聴ける。
普段その時のヒットソングを中心に聴いていることが多いので、「誰の音楽が好きなの?」と聞かれると答えに窮するのだが、
久しぶりに鬼束ちひろの音楽を聴いて鬼束ちひろの曲は全部好きだなと思った。



テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

  1. 2017/03/22(水) 01:11:51|
  2. TV・ラジオ・音楽・本・映画
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あつさりと春は来にけり浅黄空―小林一茶

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↑実生から育てたミスミソウ―というかこぼれ種から増えてもうあちこちで咲いている。

小林一茶の俳句に「あつさりと春は来にけり浅黄空」というのがあるが、今年はそんな感じだ。
去年11月下旬に関東地方としてはすごく早く積雪があったものの、その後積雪もなく冬は過ぎた。
そして、春を迎えるにあたり関門となるスギ花粉も今年は少ないのか、今がピークだろうにあまり花粉症の症状もひどくない。
この1週間の内に東京ではソメイヨシノの開花宣言もありそうで、もうほんとに「あっさりと」春が来そうだ。

今日は春分の日で、ちょうど月曜日となったため3連休だったが、この3連休はなんだか毎日昼近くまで目が覚めず、
ほどんど寝て過ごしたといってもいい。
一昨日には友人と午後から高尾山に登ってきたのが唯一の活動だったといってもいい。
誘ってもらっていてよかった。
あとから高尾山の日影沢ではハナネコノメが花盛りだったと知り、相模原の城山かたくりの里でもカタクリが咲いているのも調べ、
日影沢から小仏城山を経て城山かたくりの里まで歩こうかななんて思っていたのだが、昼近くに目が覚めるようではそれもままならず、
結局なにもしない連休となった。

例年春分の日あたりは花粉症の症状がひどいので何もしないことが多いので、まぁ例年どおりなのだが、
今年はせっかくスギ花粉の飛散が少ない年だったのだからもったいなかったかもしれない。
それでも、来週再来週と週末に予定は入っているので、何もしない連休でもよかったかもしれないと思うことにした。

春分の日を迎え、めっきりと陽は長くなり、部屋の西の窓から差し込む陽を浴びながら、昼近くに起きたというのに
午後はまた昼寝をして、起きているんだか寝ているんだか分からない状態でいる。
金曜日の夜に起きたことを反芻して、あれは現実だったのか夢だったのかなんて考えている。
そういえばこの家に引っ越してきたちょうど20年前の春の日もこんな感じの日々を過ごしていたなと思いだす。
当時の日記を見ても「よく分からん夢を見た」とばかり書いている。
ただ当時に比べれば、来週再来週に予定が入っている今は幸せなのかもしれない。

だって20年前、高校に入学した4月の終わりの日記にはこんな拙い「歌」が書いてあるのだから。
「春過ぎて 散りゆくものは 花ばかりでなし」

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

  1. 2017/03/20(月) 23:59:32|
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アズマイチゲ咲く早春の高尾山―今年はスギ花粉が少なめ?

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通常この時期はスギ花粉症なので山歩きは避けているのだが、今年はスギ花粉の飛散が少ないのか症状が軽いので先週も山歩きを楽しめた。
今日は遠方から友人が遊びに来るので、ここはやはり山歩きと観光を楽しめる高尾山に登るしかないだろうと、
ただスギ花粉の発生源に近づくのでどうなるのだろうと半分心配しながら登りに行った。

前日職場の飲み会があったため集合は14時過ぎとかなり遅めにしてもらった。
それでも山歩きが楽しめるのが高尾山だ。
今年の始めに登りに行ったときは午前中に出発したのでお昼には帰宅できたし、この山は地元民にとってはかなり便利だ。
ミシュラン三ツ星観光地に選ばれてから年中混雑するようになった高尾山だが、今日はスギ花粉飛散の最盛期からか、
時間が遅かったからか思ったより空いていた。
それでも昼過ぎでもこれから登る人がいるのが高尾山である。(今回は我々も。)

こんなに身近な高尾山だが、この時期に登るのは初めてだ。
それはスギ花粉症であるためだが、やはり今年はスギ花粉は少なめのようだ。
環境省花粉観測システムで高尾山に最も近い「多摩森林科学園」での花粉量を見てみると、
最盛期なら1㎥あたり1000~2000個飛んでいたもおかしくないのに、最大でも100個くらいである。
今日はそれなりに気温も上がっているし、スギの人工林の多い多摩地区でこの量というのはかなりの驚きだ。
実際今日高尾山に登っている時にスギを見てみても、梢に雄花が付いていない木も多いようだ。
この時期に山歩きを楽しめるなんて今年は素晴らしい年だ。
1月に登った時は稲荷山登山道で登ったので今日は沢沿いを登る6号路を登ることにした。
いつも歩けない時期に歩けたので、アズマイチゲやネコノメソウの仲間、ヤマルリソウ、ダンコウバイなどの花を楽しむことができた。

友人は御朱印を集めているそうで、高尾山薬王院で御朱印をもらっていた。
今まで薬王院の御朱印に注目したことはなかったのだが、なるほどここでも御朱印がもらえるのだなぁと、
いろいろな人と登ると新しい発見があるものだ。
薬王院の御朱印、見せてもらったらなかなか格好いいものだった。

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/03/18(土) 23:20:36|
  2. 登山・トレッキング
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