やっぱり単なる日記

日常のあれこれと登山や旅行の記録。

北村薫『八月の六日間』は編集者の日記?

北村薫の小説『八月の六日間』を読んだ。

これは主人公である編集者の山行を中心に据えた日記のような小説だった。
何が日記風かというと、小説なら出てきた登場人物とその後何かが起こったりするものだが、
ほとんどそれがないのである。

例えば、雪山ツアーに参加した時の苦手なインストラクターや他の参加者のことが書かれているのに
その人たちがそれっきりで出てこないのだ。
これは北村薫の登山日記のようなものなのだろうと思い読了した。
ただ、北村薫は男性なのに主人公である女性の心情がかなりリアルな感じがしたのは
さすがは小説家だと感心したのである。

図書館で山と渓谷2014年7月号を読んでいたら、この『八月の六日間』を紹介しているページを発見した。
北村薫にインタビューをしているのだが、なんと北村薫はほとんど登山をしないとあり驚いた。

この小説を書くきっかけになったのは「女性編集者との何気ない会話だ」ったとのことで、
「編集者の歩いたコースの詳細を訪ねた」とのこと。
そうするとあの詳細な登山の描写はその編集者から聞いたということになり、つまりほぼその編集者の日記だ。

女性の口調も「~だわ」「~なのよ」というのがなくてすごく自然だったのだが、それもその編集者が女性だからだろう。
唯一小説らしかった、山小屋で偶然出会ってもう二度と会うことがないと思われた人にまた偶然再会するというところのみ
北村薫の創作で、あとは編集者の日記だったのかと思ってしまった。
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テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2015/07/26(日) 23:59:12|
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ミヤマハナシノブの群落と出会えた展望抜群の北岳

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↑南側から見たピラミッド状の北岳の姿

太平洋高気圧が張り出してきて、台風のルートが西側へずれ天気がよくなった今週末、急遽北岳へ行くことになった。
今週末は天気がよくなりそうだと分かった時点でもう1ヶ月山へ行けていないのでどこかへ行こうと思っていたのだが、
最近よく一緒に山へ行く人から北岳に誘われたのだ。
北岳へは3年前に登っているが、
http://azmst.blog91.fc2.com/blog-entry-719.html
天気が悪く山頂での展望が一切なかったのでまた翌年にも行こうと思ったのだが、
一度行ってしまうと行っていない所に行きたくなるもので、再訪できていなかった。
今回はそれを果たすちょうどいい機会となったわけだが、その時もこの時期の海の日絡みの連休に登り、
山小屋の混雑ぶりにかなりうんざりした思いがあるので日帰りで行くことにした。
あの激混みの北岳肩の小屋は今までの山小屋宿泊のワースト3に入っている。
3年前に登った感じでは往復の時間から考えて日帰りでも十分に可能な感じだったし、
来週は鹿島槍ヶ岳に泊まりで行くので今週は日帰りにしたかったということもある。
ただ、前回のように電車で行くと甲府駅からの広河原行きのバスの始発が9時であり、
広河原着が10:53になってしまうため日帰りは到底不可能だ。
日帰りするためには広河原行きのバスの始発が5時である芦安駐車場まで車で行くのが条件になる。
5時前に芦安駐車場に到着するとすでに第5駐車場までいっぱいでバス停からかなり離れた第6駐車場に案内され、
その第6駐車場もほぼいっぱいだった。
バスの始発の前の時間でこんなに混んでいるとは思いもしなかった。
結局始発のバスは5台位あったようだがそれには乗れず、5時半に来たバスに乗ったので、広河原到着は6時半になった。

歩き始めてすぐの野呂川にかかる吊橋を渡る前に北岳が見えるポイントがあるが、北岳山頂まで晴れている。
今回は大樺沢沿いを登っていく左股コースを行き、八本歯のコルを通るコースを行くことにしたが、
3年前と比べて今年は雪解けが早かったようで、大樺沢では一切雪渓歩きはなかった。
この大樺沢で目立ったのが水色の大きな花だ。
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3年前北岳でタカネグンナイフウロを初めて見たのでそれかと思ったのだが、比べてみると花の形が全然違う。
後から調べてみると、これがミヤマハナシノブだった。
この花はこの北岳付近と後立山にしか分布していない環境省レッドリストに指定されているかなり貴重な植物だった。
それがこんなにも咲いているところを見られたのも今回の北岳では大きな収穫だった。
大樺沢から八本歯のコルへの登りはかなりの急登だ。
今回は芦安駐車場に5時前に着くために前日4時間ほどしか眠っていなかったためか、
やや足元がふらつく感じがして、思っていたよりもきつかった。
が、振り返ると鳳凰三山の向こうにどんどん八ヶ岳が見えてくるし、すぐ隣には有名な北岳バットレスが大迫力なので、
風景を眺めつつ高度を上げているといつの間にか難所は過ぎ去ってしまう。
そして八本歯のコルまで到着すると目の前に間ノ岳が見え、八本歯の頭の向こうには富士山が顔を出してくる。
ここから北岳山頂へ向かうコースもかなりの急登なのだが、振り返れば富士山と南アルプス3000m級の主稜線が大迫力なので楽しい場所でもある。
DSCN0072 (480x360)DSCN0070 (480x360)

山頂まで至ると仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山はもちろん、隣の中央アルプスや八ヶ岳から北アルプス方面まで展望が開けている。
3年前はなにも見えなかった山頂だけにこの展望には大感激だ。
東側を覗き込むと北岳バットレスの下に登ってきた大樺沢が出発地点まで見えていて高度感抜群で最高に気分がいい。
大学生の時ヤツガタケタンポポの観察に仙丈ヶ岳に登ったのが高山に登り始めるきっかけになったのだが、
その懐かしい仙丈ヶ岳を間近に眺めるのも5年ぶりだった。
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しかもそのヤツガタケタンポポにも山頂で出会うことができた。
主稜線に出た時から西風がかなり強かったのだが山頂に着くとその風も弱まり、
下界は猛暑のため山頂でも20℃位あったのだろうか、とても心地がいい。
この大展望と心地の良さでいつまでも山頂にいたいと思える。
結局山頂で1時間40分余り滞在した。
こんなにゆっくり山頂を楽しんだのも久しぶりだ。
13時位には下り始めようと思っていたのだが、ゆっくりこの景色を楽しんでいるうちに日帰りで帰ってしまうのはもったいないので、
北岳山荘に泊まって明日間ノ岳へ登ろうという話になった。
前に泊まった北岳肩の小屋は激混みだったが、縦走路上にある北岳山荘はそんなに混まないかもしれないという期待感があった。
が、着いてみると山荘入口に「本日はふとん1枚に3名になります」とある。
3年前の北岳肩の小屋での一夜…、ぎっしりと詰め込まれ、通路もないので寝ているところを人が跨いで歩いていくので、
いつ踏まれるともしれず、ほとんど眠れなかったあの不快感がよみがえってきた。
そんなに混んでいないかもしれないと期待していただけにがっくりしてしまった。
この時期の土日だから当たり前といえば当たり前なのだが。
同行者も「ふとん1枚3名」はないということで話が一致し、あっさりと予定通り日帰りにすることにした。
南アルプス3000m級主稜線の大展望より、山小屋ふとん1枚3名の不快さの方がまさった瞬間だ。
北岳山頂からの展望にかなり満足していたこともあるし、北岳山荘付近まで来て振り返ると、
見たいと思っていた南側から見る北岳のピラミッドのような三角形の形を見ることができたということもある。
昔は我慢できた山小屋の不快さに歳と共に適応力が落ちている気がする。
北岳山荘の付近で充分写真を撮って13:20頃に下り始める。
広河原から芦安駐車場までの最終バスは16:50なのでぎりぎりかなと思っていたのだが、無事16:30前に下ることができた。
ただ帰りの中央道から夕日に照らされる南アルプスを見て、今頃稜線では皆夕日を眺めていることだろうと思ったら、
ふとん1枚3人でも泊まればよかったかなと少し後悔したことも事実である。

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  1. 2015/07/25(土) 23:59:35|
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桐野夏生『グロテスク』を読んで、現実にいる人のことが納得できた気がする

海の日の連休は天気もよくなく出掛けなかったので、アメトークの『読書芸人』で光浦靖子が紹介していた
桐野夏生の『グロテスク』が面白そうだったので早速読んでみた。

会社に勤めていながら夜は娼婦をしている人間が中心人物のひとりなのだが、その人物の描写が面白かった。

宮部みゆきの『名もなき毒』に出てくる「原田(ゲンダ)いずみ」は、自分を否定されたと思い込むと攻撃的になる。
そんな人物は実際にいるものだが、なんであそこまで他人に対して攻撃的になるのかは分からない。

が、今回の『グロテスク』に出てくる会社勤めをしていながら夜は娼婦をしている佐藤和恵は高校生の時からの描写があり、
他人に認められたいという気持ちが強すぎて、どんどん壊れていく様がなるほどなと思わせられる。
現実にいる原田いずみみたいな人物も佐藤和恵のように壊れていっているのではないかと思って見ていると
妙に納得できるのである。
最初は認められたいとがんばっていたのに、それが高じるとなんだかとんでもない方向に行ってしまって
単にぶっとんだ人になっているのである。
そう思って現実にいる訳の分からない人を分析的に…というか客観的に…冷静に見てみようと思えただけでも
この小説を読んだ価値はあった。
最後の方はなんだかありえない展開になって少々がっかりしたものの、この佐藤和恵の徐々に壊れていくところだけでも
かなり面白かったし参考になった。

そういえば自分が通っていた高校もこの小説のQ女子高校のように選民意識が強すぎるのか
「自分たちが国を動かしていくんだ」と思い込んでいるおいおい誇大妄想もいい加減にしろという輩が多かったが、
今頃社会の一部の歯車になって佐藤和恵のように壊れていっているのかもしれないなと、ふと思った。

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  1. 2015/07/20(月) 23:59:21|
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夏山シーズンに合わせてNIKON Coolpix AW130を買う

もうすぐ梅雨明けで夏山シーズンが始まるので防水耐衝撃デジカメを買い替えることにした。

今使っている防水耐衝撃デジカメは去年の2月に買ったCANON Powershot D20なのだが、
これはGPS対応のはずなのに感度が良くなく使い物にならなかった。
しかも最近接写も不安定であり、それが先月の小金沢連嶺縦走の時()にはっきりしたので、
1年ちょっとしか使っていないのだが買い替えることにしたのである。
このカメラは昨年末のパラオの時()に大活躍してくれたので、それで良しとしよう。

今発売されている防水耐衝撃デジカメの中で一番画質がよさそうなのはF2.0の明るいレンズを搭載した
OLYMPUSのSTYLUS TG-4 Toughだ。
最近ヤマレコで投稿された写真をカメラの種類で選択して検索できるようになったのだが↓
http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/itemlist.php
それで見てみるとなんだか画質がよくない。
なんで良くないのかと思ってみると、友人がTG2で取ってくれた写真を見た時と同じように()やはり塗りつぶされたようになっている。

ヤマレコで投稿された防水耐衝撃デジカメで撮った写真でそれなりに画質がいいなと思ったのが、
NIKON Coolpix AW130だった。
値段も32000円位で高いがSTYLUS TG-4よりは高くない。
STYLUS TG-4が防水耐衝撃デジカメでないデジカメ位いい画質なら4万円以上出してもいいのだが、画が気に入らないので、
この3万円台で買えてそれなりに画にも満足できるCoolpix AW130にすることにした。
デジカメを使い始めたこの15年でNIKONのカメラを使うのは初めてだ。

このCoolpix AW130は準天頂衛星「みちびき」(QZSS)にも対応しているので、GPS機能にもちょっと期待できる。

(横棒は家族と共用の物)
2000年04月 CANON PowerShot S10     200万画素 1/2 型CCD F2.8-F4 ¥50000 4年5ヶ月
2001年11月 OLYMPUS CAMEDIA C2020Z  200万画素 1/2 型CCD F2.0-F2.8 ¥30850 2年8ヶ月
2004年05月 KONICA MINOLTA DiMAGE Xg 300万画素 1/2.7 型CCD F2.8-F3.6 ¥27800 2年2ヶ月
2005年12月 PENTAX Optio WPi        600万画素 1/2.5 型CCD F3.3-F4 防水 ¥30000 3年7ヶ月
2006年07月 OLYMPUS μ720SW        700万画素 1/2.33型CCD F3.5-F5.0 防水・耐衝撃 ¥36225 3年3ヶ月
2009年10月 PENTAX Optio W80       1200万画素 1/2.3 型CCD F3.5-F5.5 防水・耐衝撃 ¥29800 5ヶ月
2010年03月 CANON PowerShot SX120IS 1000万画素  1/2.5 型CCD F2.8-F4.3 ¥18660 1年10ヶ月
2010年05月 Panasonic LUMIX DMC-FT1  1270万画素 1/2.33型CCD F3.3-F5.9 防水・耐衝撃 ¥23300 3年6ヶ月
2012年07月 Panasonic LUMIX DMC-LX5  1010万画素 1/1.63型CCD F2.0-F3  ¥31800 1年5ヶ月
2014年01月 CANON PowerShot S120   1280万画素 1/1.7型CMOS F1.8-F5.7 ¥33761 
2014年02月 CANON PowerShot D20    1280万画素 1/2.3型CMOS F3.9-F4.8 防水・耐衝撃 ¥18180 1年5ヶ月
2014年02月 CANON PowerShot SX170IS 1660万画素 1/2.3型CCD  F3.5-F5.9 ¥17600 6ヶ月
2015年07月 NIKON Coolpix AW130     1676万画素 1/2.3型CMOS F2.8-F4..9 防水・耐衝撃 ¥32520   

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

  1. 2015/07/19(日) 23:59:50|
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旧ユーゴスラビアの旅6 スロベニアとクロアチアの首都

観光最終日はスロベニアの首都リュブリャナとクロアチアの首都ザグレブを周った。

IMG_3411.jpg
↑リュブリャナ城に上がるとジュリアンアルプスが良く見える。

リュブリャナの方が丘の上に城があり、その上からのジュリアンアルプス(ユリアアルプス)の眺めが楽しかった。
リュブリャナ城ではこの旅行始まって以来、若い日本人旅行者と中国人の団体旅行者を見かけた。
スロベニアまで来ると、イタリアとかオーストリアとかメジャーなヨーロッパという雰囲気だ。

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ジュリアンアルプスの眺めを除いては街並みの観光といった感じで、興奮するほど楽しいところはない。
リュブリャナの街の中心街などはグローバルなメジャーブランドの店が多く、イタリアといわれればイタリアだし、
上海とか香港、バンコクの中心街とも大差ないといえば大差ない。
それだけ新しい商店が集まっているところは世界中で画一的な街並みになりつつあるということだ。
北京の前門大街もこんな感じだった。

面白かったのは、乾燥した暑さなので広場の真ん中に人に水がかかるように噴水があったことだろうか。

IMG_3252.jpg
ちょっと裏通りに入ると人が全然いないザグレブの街。

日が変わって7/12の深夜イスタンブール乗り換えで、日本に着くのは時差もプラスされるのでもう夕方だ。
シベリア上空で(気分的には)朝を迎えて、なんとなく目覚める。
そして数時間すると日本上空だ。
ヨーロッパからだと北日本から入っていく。

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まず初めにスッとしたスマートな鳥海山が迎えてくれた。

IMG_3586.jpg
そして次は懐深い飯豊山。
上空から見てもこんなにも巨大で重厚感がある。

IMG_3607.jpg
そして、桧原湖の隣に磐梯山と吾妻山。
火山らしい荒々しい頭をしている。

テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2015/07/11(土) 23:59:23|
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