今週木曜日は7月だというのにもう台風がやってきた。
金曜日にはその台風も過ぎ去り台風一過で午前中は空が澄み渡り富士山も見えていた。
そしてこの週末はこの晴天が続き梅雨の晴れ間となった。
そこで近場で前から行きたいと思っていた杓子山へ行くことにした。
杓子山は前から富士山が眺められる草原がある山(実際には高座山の手前だった。)として、
そして富士山が北富士演習場により四角く切り取られていて残念な眺めの山としても認識していた。
でもそれは登山のガイドブックの写真からそう思っているだけなので、実際に行ってみないことには分からない。
杓子山へは鳥居地峠から登るのがメジャーらしく、鳥居地峠へは車かタクシーでしかアクセスできないと
ほとんどのガイドブックではそう紹介されている。
が、『東京首都圏の山300』(東京地図出版)を見たら忍野村役場前から鳥居地峠までそんなにかからないことが分かった。
富士山駅から『ふじっ湖号』に乗り忍野村役場前の「役場前」バス停で降り、鳥居地峠へ向かう。
忍野中学校の裏から峠のほうへ行く道が分からず一度鳥居地トンネルの方へ行ってしまったが、
それでもそんなに登りはきつくなく30分ほどで鳥居地峠に着いた。
これなら車やタクシーを使う必要は全くないなと思った。
まずは高座山へ向かって登りだす。
登り始めるとすぐにミズナラ林を抜けて草原に飛び出る。
ここはおそらくハンググライダー場として草原を維持しているのだろうが、シモツケソウ、オオバギボウシがたくさんあった。
その中でカワラナデシコを見られたのはよかった。
高座山への登りはこの草原と樹林の間につけられているのだが、かなり浸食がすすんでいた。
登山道の横に水みちができてしまっているのだがこれの浸食がすごく、そのうち登山道まで浸食されそうだ。
今日は富士山の山頂部がときおり見える程度だったが、それでもこの草原からの富士山は迫力があり、
思っていたより北富士演習場が気にならなかった。
やはり実際に見てみないことにはわからないものだ。
ただこの山の人気のシーズンは眺めがいい秋~冬なのだろう。
鳥居地峠に1台車は停まっていたが、杓子山山頂付近まではずっと登山者とは出会わなかった。
眺めのいい杓子山は登山者がうじゃうじゃいると思っていたので、こうも静かな山歩きができるとは思わなかった。
静かな山歩きをするにはこの時期はいい時期だったかもしれない。
今日は下界は30℃を超える暑さだったようだが、涼しい風が吹き抜けていて標高の割に暑さは感じなかった。
杓子山まで登ると、石割山の尾根の向こうに山中湖が見える。
石割山には御正体山から縦走したが、今度は石割山から太平山の方へ歩いてみるのも眺めがよさそうだ。
杓子山から山中湖方面へ下りるとバスの本数が少ないので、そのまま不動湯方面の林道をたどり
富士急行の下吉田駅まで歩いた。
大明見の交差点まではそんなに街中という感じでもなく、交通量も少なく歩きやすかった。
そして、ずっと雲に隠れていた富士山が下りきって街中を歩いている時に姿を現した。
そういえば一昨年御坂山地の黒岳に登った時もそうだった。
スポンサーサイト
テーマ:登山 - ジャンル:趣味・実用
- 2014/07/12(土) 23:59:57|
- 登山・トレッキング
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0